北極点をめざしている方のお話を先日聞くことができました。
山の頂上をめざすという話とは違う感触の話でした。
北極は陸がないので氷の上の旅となります。
自分でも分かる恐怖は抑えることができるけれど
自分の奥で感じている恐怖は後になって出てくると
おっしゃっていました。
旅を終え、帰路の途中に泊まるホテルで寝ていると急に
地面が氷のような錯覚を起こし、氷が割れないか、もう氷ではない床をなでてしまうなどの症状が無意識に出るそうです。
人間は深層の部分で一体何を感じながら生きているんだろう。
切なる体験を持ったことがある人の言葉は
やっぱり心のどこかへ届いてくる。